メッセージ

大学院部長メッセージ

per patientiam ad gloriam艱難かんなんを経て栄光に至る

人生をより豊かに過ごす。そのための高度な専門知識と深い考察力の習得を、私たちは目指します。
桜美林大学大学院は自由に学修や研究に取り組める独立型大学院として、また実務家養成型大学院として、これまでも多くの高度専門職業人を社会に輩出してきました。
人生100年時代と言われる現代、求められる知識やスキルにも変化が生じてきています。何より大切なのは、身につけた知識をバックボーンとし、物事を深く考えることのできる考察力。かつては幼稚園から高校までの学びを社会に出るまでの教育の基本としていましたが、これが1990年代に大学までとなりました。
こうした中、桜美林大学大学院はその先の大学院修士課程までを念頭に、これからの社会で求められる人材を育成したいと考えています。
社会人でも学びやすいように夜間の授業を数多く開講する他、最新のテクノロジーも活用。たとえば単に授業をネット配信するだけでなく、顔認証システムを導入して授業ごとにテストを実施。
その授業内容を前提に、通学の授業ではディスカッションを行うといったことも検討中です。専門性を深めることや物事を深く考えることは、広い視点で自分自身の将来を考えるために欠かせません。
長い人生をより豊かに過ごすことができるよう、学生たちの学ぶ意欲を高めていきたいと考えています。
 

大学院部長
田中 義郎
Tanaka Yoshiro

Plan II WISE (World Innovation Scholars for Education) プロフェッサーが語る

*PlanII WISE とは、国内での活躍を認められたカテゴリー PlanI に対して、国内はもちろん広く国際的な活躍が認められたカテゴリーのプロフェッサーである。

大学院に学ぶ ─世界水準の学修歴・学歴の修得─

1947年にアメリカを参考に誕生した我が国の学校教育制度。ただ、大学院は研究者養成という旧来の理解が一般的で、教育機能についての意識が薄く、運用面の充実では遅れをとりました。その後、1980年代に起きた世界的な教育改革運動とも連動し、大学院が高度専門人養成のためも重要な教育制度でもあるという理解が広まりましたが、その充実にはまだまだ努力が必要なようです。一方、世界に目を向けると、研究中心の大学像からアメリカ型の学士・修士・博士の3サイクルシ ステムへの移行が進められており、世界的に大学院での学習歴や学位が重視される傾向にあります。EU(欧州共同体)では職業段位を共有。国際機関などでは、少なくとも修士号がなければ書面審査で応募を断られるのです。 我が国の大学院制度は、今後こうした世界基準と同期する必要があります。世界と伍していくためには、大学院が極めて大切なキャリアとなるのは間違いありません。

 

元ユネスコ代表部
特命全権大使
佐藤 禎一
Sato Teiichi

 
桜美林大学大学院特別招聘教授
大学アドミニストレーション研究科、2018年度「グローバリゼーションと教育政策」担当
博士(政策研究)政策研究大学院大学より授与

建学の精神が息づく、多様な学生に門戸を開いてきた伝統

我が国における大学院への進学率は、理系の人気が高い状況が続いています。そうした中で本学大学院は個性的な研究分野を揃え、多くの人材を輩出してきました。他大学や海外から、また社会人の入学希望者も多く、学生の出自が幅広い点も大きな特徴です。これには独立型大学院という設置形態が関係しているのかもしれません。またキリスト教精神に基づく国際人の育成という桜美林学園建学の精神から、社会に、そして世界に広く門戸を開いてきた結果ともいえるでしょう。
現代社会における科学技術の進歩は凄まじく、複雑な業務もAI(人工知能)が遂行し、外国語の習得も不要といったことを論じる人もいます。けれども技術の進歩には教育の高度化が不可欠です。大学全入時代の今、教育の高度化とはすなわち大学院で学ぶことといえます。この傾向は既に欧米で顕著であり、我が国においても大学院教育の重要性は、これまで以上に増していくに違いありません。

 

元国連事務次長補、前新潟県立大学学長
東京大学名誉教授
猪口 孝
Inoguchi Takashi

 

桜美林大学大学院特別招聘教授、アジア文化研究所所長、
政治学、国際関係論専門
博士(政治学)マサチューセッツ工科大学(MIT)より授与