臨床心理学専攻【修士課程】

専攻紹介

臨床心理学専攻では、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働など各領域で活躍できる公認心理師および臨床心理士の育成を目的としています。臨床心理学専攻は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会から臨床心理士養成に関する「第1種指定大学院」の認可を受けていることから、所定科目を履修して修了すると同協会の認定資格である「臨床心理士」取得のための受験資格が得られます。また、心理職として初の国家資格である「公認心理師」についても、2018年度から取得すべき科目を履修できるよう整備しました。
教育課程の特徴は、各心理学の専門領域の講義に加え、実践的な心理技法や心理検査法、「インテーク面接」「精神科面接ロールプレイ」などの講義・演習を行っています。また「臨床心理総合特論」では、基礎知識の活用をテーマとして、臨床心理士試験問題を元にした演習課題を解き、考える授業も展開しています。「心理実践実習」「臨床心理実習」においては、実践力を養う実習・演習に力を入れています。

修了要件

科目分野 単位数 学位
専門科目 18単位以上 修士(臨床心理学)
自由選択科目(共通科目及び両専攻専門科目) 8単位以上
専攻演習 ⅠA・ⅠB・ⅡA・ⅡB 各1単位、計4単位(必修)
合計単位数 30単位以上
修士論文 必修
※臨床心理学専攻の学生が「臨床心理士」の受験資格を取得する場合は、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会指定の必修科目と選択必修科目を修得する必要があるので十分注意してください。
※国家資格「公認心理師」の受験資格を取得するためには、学部と大学院において所定の科目を修得している必要があるので十分注意してください。なお、公認心理師法施行前に心理学関連学部・学科に在籍していた場合には、特例が適用される可能性があるので、各出身校に確認してください。

将来の進路

修了者は現在、医療(精神科、心療内科、小児科)・教育(学校、児童相談所、教育相談所、大学学生相談室)・産業(企業相談室・EAP)・福祉(子育て支援センター、高齢者・母子・児童・障がい者対象の福祉施設)の各領域において、常勤あるいは非常勤の心理職として活躍し、経済的自立を果たしています。他に、地方および国家公務員(厚生労働省、法務省)、あるいは大学教員として常勤職についている修了者もいます。また、資格試験の準備期間のみならず、資格取得後もさらなる自己研鑽の時間確保のために非常勤を積極的に希望する修了者もいます。(具体的な就職先名や進路については大学院説明会などでお伝えしています)

実習について

実習は、公認心理師および臨床心理士の資格取得に必要な実習時間と質を確保した、充実した内容となっています。内部実習は、大学構内の臨床心理センターにおいて、実際に心理面接や心理検査を担当します。担当ケースごとにスーパーバイザーがつき、毎回個別指導を受けながら、自分の特徴を自覚し、良い部分は伸ばしながら改善すべき課題に取り組み、臨床家としての態度や技法を身につけていきます。心理面接を中心に各院生が複数のケースを継続して担当することで実践経験を積むことを目標としています。他にも面接体験や心理検査体験とフィードバック、自由な学修セッションにより、各院生の関心を伸ばしていきます。別表の通りの多彩な専門領域のスーパーバイザーから、各種心理技法や、知能検査(WISC,WAIS,ビネー)、性格検査(YG,INV,MBTI)、ロールシャッハテスト(エクスナー法,片口法)、各種投影法(SCT,バウム,HTP,P-Fスタディ,風景構成法)、各種質問紙検査などを学ぶ機会も用意されています。外部実習は、各院生につき3領域(保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の5領域のうち医療機関を含めた3か所)の実習先が確保されています。半期あるいは通年や集中など形態は様々ですが、実習先に通い、現場の心理職などの指導者のもとで実践的に学びます。2018年度現在は外部実習先は、教育センター、保健センター、療育センター、家庭支援センター、小児科・精神科・心療内科の大学病院やクリニックなど17か所と連携していますが、今後さらに連携先を増やしていく予定です。複数の領域における異なる対象の現場や専門家との出会いを通して視野や関心が広がり、大きな成長の機会となります。

カリキュラム

教育課程編成・実施の方針

本大学院の「教育課程編成・実施の方針」に基づき、臨床心理学専攻では科目区分を「共通科目」「専門科目」「特別科目」に分け、公認心理師および臨床心理士の資格取得のためのカリキュラムを置いています。資格取得に欠かせない実践的な力を養う場としての「臨床心理センター」も設置しており、在学中に外部からの相談を実際に受け持ち、実際の臨床場面を体験することができます。各心理学の専門領域の講義に加え、実践力を身につけるために臨床家養成の要となる実習・演習科目を置き、公認心理師および臨床心理士として活躍できるよう教育課程を編成しています。

※上記履修科目は、2020年度カリキュラムです。

時間割

平日は主として第2時限(10時40分開始)から第7時限(22時10分終了)を中心となります。一部の授業は土曜日にも設定されています。

教育方針(三つの方針)

臨床心理学専攻(修士課程)

1.修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

2.教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

3.入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

学びの環境

本学の特徴は、チームワークの良い総勢18人の経験豊かで多彩なスタッフ陣(専任教員+臨床心理センター所属のスーパーバイザー[臨床心理士・精神科医師の有資格者])による丁寧で実践的な指導にあります。ゼミ単位の緊密な教育と、ゼミにとらわれずに全スタッフが協力して全院生を育てる風通しの良い雰囲気の中、講義/演習・研究指導・臨床実習が行われます。

臨床心理士資格審査について

大学院としての通常カリキュラムとは別に、在学中及び修了後に、資格試験の準備をサポートする機会を設けています。腕試しとしての模擬試験の実施とフィードバック、受験対策講座、仕上げとしての模擬試験の実施とフィードバック、一次試験合格者に対する模擬面接試験の実施とフィードバックなどを行っています。ここ5年間の現役生の合格率の推移は以下の通りで、平均81.8%となり、全国平均(約60%)を大きく上回っています。

合格者数・合格率 (過去5年間の推移)

試験実施年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
入学者年度 2014年度 2015年度 2016年度 2017年度
受験者数(A) 5 11 12 13
合格者数(B) 3 9 12 9
社会人受験者数(C) 3 3 7 6
社会人合格者数(D) 2 2 7 5
合格率(%)
B/A×100
60 82 100 69
合格率(%)
D/C×100
66.7 66.7 100 83

※臨床心理士は、修了後の翌年度10月に受験。受験者・合格者に前年度修了生のみを計上。
※社会人:就業経験(アルバイト経験は含まない)を持つ者

修了後のサポートについて

スーパービジョンやコンサルテーション、あるいは研究会の開催など、希望に応じて修了後も臨床心理センターを活用できます。また、大学院生・修了者・教員が集まる“桜美林大学大学院臨床心理学会”の開催により、修了生が中心となって同窓生としてのネットワークを広げるとともに、その資源を生かした学びの場を作り、講演・分科会そして懇親会を通して知識・技術・臨床体験の共有や、求人情報の交換を行っています。さらに、メールによる研修や求人情報の提供により、臨床家としての成長や充実をサポートしています。

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