健康心理学専攻【修士課程】

専攻紹介

人生100年時代を迎えたいま、人々が心身の健康の維持・増進を図り、健康寿命を延ばして充実した人生を送るうえで、エビデンスに基づく心理学的実践を担う専門家の必要性が高まっています。健康心理学専攻では、広く新卒者、社会人、留学生を対象に、様々な領域で活躍できる高度な心理専門職や実務家、および研究者の育成を目指しています。
本専攻では、心とからだの「健康」に直接関わる専門科目の充実を図るとともに、選択必修科目として「ライフスタイル特論」「地域リハビリテーション医学特論」「食生活特論」など、隣接分野や学際的分野の科目を配置しています。2013年には、欧米で急速に発展しているコーチング心理学の大学院科目を日本で初めて設置しました(「コーチング心理学特論」「コーチング心理学演習」)。加えて、心理学研究科に併設されている臨床心理学専攻や、老年学研究科老年学専攻において開講されている健康心理学の関連分野の科目も、大学院生の問題意識や研究課題に応じて選択することが可能です。
また、国家資格「公認心理師」の受験資格を得ることができます。

修了要件

科目分野 単位数 学位
専門科目 14単位以上
修士
(健康心理学)
自由選択科目
(共通科目または両専攻専門科目・老年学研究科科目内より)
12単位以上*
専攻演習 ⅠA・ⅠB・ⅡA・ⅡB 各1単位、計4単位(必修)
合計単位数 30単位以上**
修士論文(もしくは研究成果報告) 必修
※研究成果報告を選択する場合は、*の12単位以上が14単位以上、**の合計単位数が32単位以上となります。
※健康心理学専攻の学生が「専門健康心理士」の受験資格を取得する場合は、日本健康心理学会指定の必修科目と選択科目を修得する必要があるので十分注意してください。
※国家資格「公認心理師」の受験を検討している方は、指導教員に相談してください。受験資格を取得するためには、 学士課程(学部や学群)と大学院において所定の科目を修得している必要があるので十分注意してください。
なお、公認 心理師法施行前に心理学関連学部・学科に在籍していた場合は、特例が適用される可能性があるので、各出身校に確認してください。

将来の進路

これまでの本専攻修了生の進路は多様です。学部からの進学者では、一般企業へはもちろんですが、公務員、施設職員、NPO職員などの心理福祉領域で多くの修了生が活躍しています。社会人では、新たな職場への転職、同じ組織であっても健康管理部署への異動など、大学院での学びを活かしたキャリアを形成していっています。学部からの新卒者だけでなく社会人の博士後期課程への進学者も多く、教育研究職に就いている修了生も数多くいます。留学生では、日本国内で就職したり、母国に戻り病院の心理職や人材育成会社に就職したりしています。地域のリーダーなど新たな活躍の場へのステップを踏み出す社会人の方も多くおられます。

実習について

本専攻では、健康心理学カウンセリング、健康心理学アセスメント、ストレスへの対処といった実践的体験学習を重視しており、学内における演習・実習のほか、病院や福祉施設、地域・企業の健康管理センターなど学外での実習も展開します。
演習では、タッチングや呼吸法、ソーシャルスキルトレーニング、認知行動療法、動機づけ面接など、心や身体にアプローチする健康心理学的技法、およびコーチング心理学的な介入アプローチを実践的に学ぶことができます。公認心理師の外部実習は、5領域(保健医療、福祉、教育、産業・労働、司法・犯罪)のうち、異なる3領域の実習を体験します。2018年度現在の実習先は、リハビリテーションセンター、障害者支援施設、福祉施設などと提携しており、今後随時提携先を開拓していく予定です。専門健康心理士の外部実習は、国際交流センター、保育園、NPO法人(若者支援)、福祉施設、病院、高齢者施設など、多岐にわたります。また、年に一度、修士2年生が企画・運営し、広く一般を対象とした「健康心理学フェア」を開催することで、社会における健康心理学の役割に関する知識を普及する活動も行っています。

カリキュラム

教育課程編成・実施の方針

本大学院の「教育課程の編成・実施の方針」に基づき、健康心理学専攻では科目区分を「共通科目」「専門科目」「特別科目」に分け、心身の健康を実現するための専門的知識・能力を有する専門健康心理士や公認心理師の資格取得のためのカリキュラムを整えています。専門健康心理士や健康領域を主たる活動の場とする公認心理師の資格取得のためには、心身の健康を維持・増進するための基礎知識から社会問題、及び健康教育やヘルスケアシステム、健康政策の構築などに対する心理学からの貢献など幅広い分野を扱う必要があるため、心理学的な基礎及び臨床研究はいうまでもなく、関連領域である医療、看護、保健、公衆衛生、教育、体育、スポーツ、栄養、社会福祉、生命倫理などの関連領域との学際的な協同研究を行うことができるよう教育課程を編成しています。

履修科目

※上記履修科目は、2020年度カリキュラムです。

時間割

平日は主として第2時限(10時40分開始)から第7時限(22時10分終了)を中心となります。一部の授業は土曜日にも設定されています。

教育方針(三つの方針)

1.修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

2.教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

3.入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

学修・資格取得サポート

健康心理士資格について

日本健康心理学会が認定する専門健康心理士のカリキュラムを設定しています。資格取得を希望する場合は、優遇措置を得ることができます。さらに修了生の多くは、スーパービジョンの経験を得て、上位資格である指導健康心理士を取得しています。

合格者数・合格率 (過去4年間の推移)

試験実施年度 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度
入学者年度 主に平成26年度 主に平成27年度 主に平成28年度 主に平成29年度
受験者数(A) 9 5 8 6
合格者数(B) 9 5 8 6
社会人受験者数(C) 4 0 3 1
社会人合格者数(D) 4 0 3 1
合格率(%)
B/A×100
100 100 100 100
合格率(%)
D/C×100
100 0 100 100

※専門健康心理士は、毎年12月に受験。在学中でも履修見込みの状態で受験可能。受験者・合格者に既修了者も計上。
※社会人:就業経験(アルバイト経験は含まない)を持つ者

修了後のサポートについて

実践的サポートとしては、健康心理カウンセリングや研修実践のサポートなど活躍の場の提供や助言を行っています。教育研究的サポートとしては、学会での共同企画シンポジウムの開催や教育実践の場の提供などのサポートを行っています。

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